ネットラップのアルバムの感想

ネットラップを中心とするアルバムの感想。アニメ・漫画などの感想も書きたい。

第1回「教 育 現 場」

ふと思い立ってブログを始めました。

思いを書くにあたって、きっかけを1つ。

HIPHOP、いやラップ、いやネットラップの盛り上がりに欠けるのではないか!?と。

所謂「ネットラップ出身」のそれぞれのアーティストの方々がそれぞれに活動していますが、

急に音沙汰がなくなる方や、音源と人間性の差にこちらがびっくりしてしまう方や

「これは売れた!」と思いきや…という方など。

 

最近「W.W.W. NetRapCompilation(正式名ではない)」宇宙GメンTAKUYAのやつ

を聞いてると色んな意味で涙出そうになります。あの時私は学生だったんだ…。

いまやアラサー会社員。まだ浅いですが、たくさんのことを経験してきました。

マイクではなく、ペン(なのか?)での「音源オススメ」という形でネットラップシーンを盛り上げたい!

そんな勢いだけで始めてみます。

 

 

はい。では記念すべき1枚目は「教 育 現 場/ill.bell」です。

本当に初めてなもので(もちろん著作権等もあるでしょうし)、基本的に画像やURLはなしで書いていきます。

どれだけの方が見てくれるかわかりませんが、気になったらググってね!

また、感想を述べるアルバムは

①持参のもの ②何度も聴いているもの ③その中でも大好きなもの

をできるだけ多くご紹介できればいいなと思います。

 

track list

1.Ring a bell

2.ありがとうPTA

3.ロウガイ延命措置(extended)

4.Audience Unplugged

5.Welcome 2 my room

6.Run and Gun

7.interlude

8.教 育 現 場

9.レトリドールブラバ

10.ユーユアユーユアーズ feat.Sarahpyon

11.Now thinking

12.るる溢るる

13.Outro

14.私立ネットラップ高校3年2組 feat.V.A.

*曲名にやや省略があります。

気持ち的には全部紹介したいけど、夜も更けて眠いので数曲つまんでいきます。

ill.bellさんは前作のアルバムもそうだけど、思わず口ずさみたくなる「押韻」と「メロ」が素敵です。

 

 3.ロウガイ延命措置(extended)

サンクラで出た時からずっと聴いてましたが、おそらく「初めて」くらいの歌詞のブラックさでした。

アルバムを通して聴いたら尚更歌詞には納得なのですが、この1曲単体でも威力高いです。

間違ってたら申し訳ないですが、インストは「魔法の韻律」作ったトラックの方ですかね。

ill.bellさんの声は弦楽器と合うんだなぁ~と思わず笑みがこぼれてしまいます。

 

"こちとらイメージで商売やってんでね あんまぶっちぎれた発言は控えなアカンのですわ"

"俺もいつの間にやら最古参 つまりラップマニアのサイコさん"

 

 

 8.教 育 現 場

今作のアルバムの、ill.bellさんの主張すべてを感じました。

私個人としても教育業界に関わっていまして、その主張は胸に刺すものがありました。

社会を語るのはおこがましいですが、イチ会社で考えてもホント白も黒もはっきりしないです。

「くだらない」と毎日反吐が出そうになります。死にたくはありませんが、仕事を通して、死を超える窮屈感を日々感じてしまいます…。

そんな中でも、ill.bellさんは子どもの方をしっかりとみているんですよ。

「上を都合を下にそのまま流すのか?」と。「自分捨てれねぇ奴が何残せんだ」と。

ill.beii流の教育方針・叱咤激励 ここにあり、です。

 

"「いじめられるほうにも原因はあるんですよ」 んな訳ねぇだろカスが笑かすな"

"真っ当なことで新聞に載れ 真っ当なことで新聞に載れ"

 →ここは「MADなことで~」と聞こえてしまう、ブラックな私がいます。

 

 

最後!

 9.レトリドールブラバ

はい、大好きな曲です。今年のトップ5、いや3には入ります。

曲自体は、おそらく飼い犬である愛犬へむけた歌なんですが

その飼い主と飼い犬の関係が色んな関係性に当てはまってしまい刺さる刺さる…

11.のNow thinkingと合わせてホロリと泣きました。

歌いだしは主と犬の関係が前に出ていて、「ふ~ん、犬の歌ねぇ」と思っていたのですが

フックと2バース目からはもう…

喜びと癒しと静かなる怒り。この3つの応酬です。

仕事し、帰宅し、ふと弱さ?現場での不満?を愛犬へみせる姿、それでもキミがいれば幸せじゃないか!?

という愛に溢れる、溢るる曲となっています。フックの、愛犬役のボイスも魅力的。

 

"なんだってある世界で 頑張って汗かいて 疲れ切った心だって癒して 満たして"

"不安だって隠せないぜ 塞いだって溢れだして お前がいてくれりゃもう大丈夫なんだ"

"なんで担任と副担の給料が同じ? 意味ない研修も旅費出りゃ御の字?"

 →この3つ目のバースは「怒り」というより、愛犬に対して「なんでだろうね。変だね。」と語りかけている状況だと感じました。

答えの出ないことに疑問を持ってしまうのはとても悲しい。空しい。

自分の非力さまで感じてしまうから。けど、大切な人のために頑張らなくちゃな。

と、そんな気分にさせてくれる一曲です。

 

 

以上。長い。

そして眠い。ブログなかなか時間かかります。

「教 育 現 場」ですが、ill.bellさんのブログのコメント欄に売り切れとありました。

まだ聴いたことない方は、再販になるまでの楽しみとして。

アルバムをお持ちの方は、リピートのお力添えになれば

そんなブログになればいいな。